自称、蒼井優ファンの私。
「絶対好きそうー」って何回も言われたことがあるのに、見たことがなかった「花とアリス」。
なんか、タイトルからしてすごいフワッフワして寝てしまいそうな話じゃないかと勝手に思っていて。
最初は確かに、映画ではなくどこかの女の子の日常を切り取ったかのようなふわふわ感が漂っていたけれど(だけどそれもこの映画の魅力)、いつのまにか話にひきこまれて見ていました。
あこがれの先輩(まーくん)を「記憶喪失」だと信じこませ、つき合い始める花と、彼女の親友アリス。3人の微妙な思いがもつれていく・・・っていう、ストーリーだそうです。
二人の気の抜けたやり取りや、笑顔。振り回し、振り回され、好きな人をめぐって取っ組み合いまでするのにまた笑っている感じ。自分にはこういう青春はなかったけど、あー、わかる、という感じもする。
アリスのお父さんがいいな。お母さんとは離婚してしまって、時々しか会えないお父さん。
サバの味噌煮に入れるほんの少しの生姜のように、地味で、決して主役にはなり得ず、量も多くはないのに、なくてはならなくて、映画全体にフシギな奥行きを与える存在感。
まーくんを追いかけながらも父親の記憶、もう戻ってはこない家族との思い出をなぞっているようなアリスの台詞はちょっとせつないです。
たまに父親と会ったときの淡々としたアリスの態度が、またせつない。
ホームでお父さんと別れるときの中国語のやりとりもいい。
我愛称。
お父さんの反応が、なんかずれているところも、リアルです。
父と娘って、こんな感じかもな。
あー!こんな女の子いるなぁ、と思わず感じさせるちょっとズルくて強引で、でも一生懸命で不器用な花と、妖精のような現実離れした透明感をたずさえていて、でもそれは漠然とずっと抱えている所在無さ、孤独感ゆえなのかしら、と感じさせるアリスのコンビネーションもいいです。
そんなアリスが、最後に踊るバレエも、いいです。
儚いまでの透明感を持ったアリスが、そこでは、ちゃんとまぶしいほどの光を放って存在していました。
普通の制服に、紙コップとガムテープで作った即席トゥシューズ。なのに美しい。
ステキな映画。ただ、花とアリスが好きになる「まーくん」という男子の魅力がわからなかったのが残念です。好みが合わなかったのかしらぁー。そこ、感情移入したかったなぁ。
あ、それとも、きちんと相手のことが好きなのではなく、ふとしたきっかけで相手をどんどん好きになってしまう、十代特有の「恋に恋してしまう」感を出すためのあぁいう「まーくん」だったのでしょうか。
そんなこと言ったらまーくんに失礼か・・。ごめ・・・まーくん・・。
それで、結局終わりがどうなったのか、よくわからない(私だけかも?)。
いろんなシーンが断片的に頭によみがえって、柔らかい光の感じとか、映像の美しさと相まって、長い夢でも見ていたような気持ちになるのですが、それもまた、この映画だから心地よいのでした。
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>よっけん
あー、黒いの着て踊っているシーン、私も好きー。
光の感じ、いいよねぇ。まぶしくなくて、なんかやわらかい。
あの、もやっとした終わり方とはとってもマッチしているな。
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わお観たい!
そそられるレビューだね。
蒼井優かわいいよね。
確かにえみちゃんと似てる!
くうきが。
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>ゆまちゃん
似てるって・・・?!
くうきが・・・?!
ニマニマ。
ぜひ見てみてね。蒼井優見たさに見ても、全く損はないです☆
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わたしもみたことある!まーくん落語してるしね。仕方ないね。
バレエのシーンは圧巻。淡い光のイメージが今でも残ってる。
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>よりこ
まーくんは、仕方ないのかぁ~。
最近はかっこいい落語家さんもいるらしいのにねー。
バレエのシーンはいいね!光をまとってる感じ◎
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見終わった後の消化不良感はあったものの、「で、どうなったんだろう・・」とその後を想像できる映画はけっこう好きだから、アタリの部類に入れました!
ストーリーには関係ないけど、光の感じと、アリスが黒いの来て雨の中で踊っている(?)シーンが印象に残っていて好きだー◎