渡辺貞夫とTHE GREAT JAZZ TRIO

渡辺貞夫とTHE GREAT JAZZ TRIOのクリスマスコンサートに行ってきました。
9月のTOKYO JAZZ 2006の、行けなかった2日目のほうをラジオで聴いていて、このメンバーの演奏に感動しまくり、行けばよかったーと思っていたところ、1日目に持って帰ったチラシの中から今回のライブのお知らせが出てきました。
これは行かなきゃ！ってことでさっそくチケット取りましたとも。
行ってみると、入り口のところに「ピアニストのハンク・ジョーンズ氏は、体調不良のため現時点では出演できない状態にあります。」との貼り紙が。
TOKYO JAZZの1日目で彼の演奏に魅了されただけに、すごく残念だったのですが・・・。
なんと、弾いてくれました！全曲ではありませんが、4曲？にアンコールまで！
9月の演奏と比べたら、ずいぶんタッチが弱く、やっぱり体調が悪いんだなぁ・・・と正直ちょっと心配になってしまう感じでしたが、
他のメンバーもそのピアノに寄り添うようなやさしい演奏で、いつの間にか聴き入ってしまいました。
休憩を挟んだ後の1曲目なんて結構ノリノリで、やさしいタッチの中にパワフルさすら感じました。
ハンク氏は、頭部に帯状疱疹ができてしばらく横になって寝ることもできない状況だったとのこと。
私も2年ほど前、おなかに帯状疱疹ができましたが、何かが触れただけでも痛く、かなりつらかったです・・。頭なんて。。イタソウ・・・。
88歳になって、飛行機で日本に来るだけでも大変だと思うのに、体調不良をおして来てくれて、
すてきなピアノを聴かせてくれて、しかもステージ上では前回同様、ちょっとお茶目におどけて見せてくれて、
プロだなー、と思いました。
渡辺貞夫さんも、ほんとに楽しそうで、にこやかで、歌うようにのびやかなSAXで、素敵でした。
もう70代ですよ！
若い！・・しカッコイイ！
そして、ピンチヒッターとして出演したスティーブン･スコット氏のピアノもパワフルで、リズミカルでとっても良かったです。
思わず身体が動く楽しさ。
イラストレーターの先生方を見ていても思いますが、何十年も自分の好きなことを真剣に、たのしくやり続けている人ってとっても魅力的。
見ているほうもすがすがしい気分になってしまいます。
私なんて、たかだか20年ぐらいしか生きていないのだから、あせらず、すぐに結果をもとめず、こつこつとじっくりと続けていくことだなぁ、と思います。
いつも、いろんなひとから色んなことを教えられています。
そういう人たちに会う（見る）機会があるというのはとってもラッキーだと思います。感謝。