ジャケットデザインを担当した、
ジャズフルーティスト小林豊美さんのアルバム『はなす』が
Tower Record、HMV、amazonなどで本日1月11日から発売開始になりました。
時にのびやかに、時に力強く、時に静かに飛んで行く色とりどりの音のイメージをジャケットにしました。
裏表で違ったテイストになっています。
実はもともとa案、b案・・・のような形で提案した2つの別々の案だったのですが、
両方とても気に入っていただけたので(うれしい)、
裏と表の世界がどこかでふわっと交差するようなイメージにアレンジして仕上げました。
ジャズは好きだけど、ジャズフルートは聴いたことがなくて、
音を聴いてみるまで、どんなのだろう・・・ととても気になっていたのですが、
ジャズという枠さえ軽々と飛び越えるような、自由で表情豊かな音がつまった1枚になっています。
ドアやフローリングの素材や、間取りにまでこだわった理想のお家を見るのも好きだけど、
今いちばん気になるのは、そんなに広くも豪華でもない賃貸マンションでおしゃれに暮らしている人のインテリア。
素敵だけど、がんばれば自分もできるかも、というぐらいが一番刺激になるらしい・・・。
それでいて、なんとなく絵になって、何回見ても楽しいというインテリア雑誌が大好きです。
住んでいるのはごくごく普通の物件だけど、家具や小物のセンスが素敵だったり、
ファブリックの色合わせが絶妙だったりするのを見ているとホントにワクワクします。
条件や制限がある中でそれを最大限に活かすアイデアを見るのってとても楽しいし、
デザインの仕事とかにも通じるものがあるかもしれません。
お料理にも通じるなぁ!最高の素材があればそれに越したことはないけれど、
冷蔵庫にあるありきたりな食材でおいしいものをつくれるとうれしい、みたいな・・・。
最近面白かったのは、新創刊の『MAISHA』(幻冬舎)。
イマジネーションをかき立てられるようなきれいな写真がいっぱいで写真集的にも楽しめるし、
レイアウトや細かい部分のあしらいも素敵です。
表紙もかわいくって、部屋に何気なく置いておいてもいい感じ(これ大事)。
そして、去年購入して、何回も読んだのが『ふたり暮らしSTYLE』(主婦と生活社)。
私にとってはよりリアルで身近で、それでいてセンスのいい二人暮らしのインテリア。
豪華ではなく、でも安っぽくもなく、心地良さそうな絶妙な感じの暮らしが載っています。
載っている人たちの家の間取りがうちと近いので
これぐらい狭くてもダイニングテーブル置けるんだなぁ~とか、何かと参考になるし、
(最後の方の「家計簿を覗き見!」なんて特集もときどき参考にしていたり・・・)
二人の生活の様子が想像できるような、呼吸が感じられる写真もいっぱいで、楽しいです。
もしかしたらもう20回ぐらい読んでいるかも・・・。
次号出ないかなぁ。
***
雑誌の売り上げが年々減っていると言われているけれど、
面白い雑誌は何回読んでも面白い。
電子書籍にも全く反対ではないし
(電子辞書とか、ほんとあってよかったって思うし、たとえば教材系はどこでもパパッと復習できるように電子版がいいかもしれない)
ipadもiphoneも活用しているけど、やっぱり雑誌にはがんばってほしいです。
付録を付けるから買ってね、って言う感じではなくて
(付録は質がそれなりのものが多くて結局使わないのでいりませんね・・・)
中身を見て、何回も読みたいから買おうと思える雑誌があることはとってもうれしいし、
これからもっと増えて行くといいなぁと思います。
雑誌は、わくわくする、本としての愛着がわく、イマジネーションをかき立てるものであってほしい!
あと、やっぱりビジュアルでみせるものに関してはまだまだ紙の本がいい気がする。
単なる情報は、ネットで気軽にスピーディーに得られるからこそ、
ゆっくり何度でも、パラパラめくって浸れる至福のときを雑誌には提供し続けて行ってほしいなぁ。
去年生まれた友達の子供に、ペネロペの絵本をあげることにしました。
何回見ても、大人になってもたのしいペネロペ。
気に入ってくれるといいなぁ。
ラッピングを頼んだら、すっごくかわいい包み紙でカンゲキ!
本屋のおっちゃんが「ラッピング、ペネロペにしといたからね~」と言っていました。
おっちゃんとのギャップにちょっぴりきゅん・・・。笑
そして自分への戒め(?)に「おかたづけしてね、ペネロペ」を自分用に買いました。
散らかっている自分の部屋を「ちっともちらかっていない」と言ったり、
おもちゃを全部おふとんの下にかくしてあっというまに片付けを終わらせようとするところが他人とは思えなくて・・・。
おかたづけ、しなくちゃ!!
この間の土曜日は、ビルボードライブ大阪(旧ブルーノート)にチェリストの柏木広樹さんのライブを見に行ってきました。
チェロがメインのライブって、実は初めて。
チェロってあんまりメインになる楽器と言うイメージはなかったんですが、チェロって、あんなにものびやかに歌う楽器だったんですね・・・!
すごくやわらかくて、太くてやさしい音なんですけど、涼しげで・・・。
湿度の低い、カラッとした夏の日の、夕暮れに吹く涼しい風のような音でした!
カラッとした夏の日・・・、日本ではないなぁ。笑
サンバ調の曲とか、ノリのいい曲が多くて、それまで暑くてヘトヘトだったのを忘れてしまうぐらい、楽しかったなぁー。
パーカッションの人が、自分のほっぺたを時々楽器代わりにポンポンっと叩いていたのもお茶目でかわいかった。笑
ゲストの手嶌葵さんの歌もよかったー。
大好きな”The Rose”も歌ってくれてカンゲキでした。
手嶌さんがジブリの主題歌を歌うきっかけになった曲。
ラジオで流れていたそのデモテープの声を聴いて、私も手嶌さんを好きになりました。
この歌、もともとの歌詞やメロディーも最高なんですが、あの透明感のある声と組み合わさると、さらに心にしみる曲になる気がする・・・。
柏木さんの新しいアルバムにも参加されるそうですよ・・・!
いつもいつも、自分たちのみならず、周りにいる人たちまで巻き込んで、楽しい気持ちにさせてしまう、ミュージシャンってすごいなぁって思います。
絵とか、文章とか写真にもすごい力があるとは思うけれど、あの全体を巻き込むライブ感、一体感は音楽ならではだなぁって。(あとサッカーとか・・・?)
ホントに、みんなの息が合っていて、音で作られた一つの空間にいるんだなぁーって気分になれて、楽しくて、CASA FELIZ(たのしい家)という言葉にぴったりのライブでした☆
***
しょうもな追記・・・。
ロフトのマネキンさんがとてもかわいかったのでみとれてしまいました。
京都会館の「おとうと」特別上映会に行ってきました。
第2ホールが8割がた埋まるぐらいのにぎわいだったにもかかわらず、お客さんはご年配の方がほとんど。
20代と見受けられる若者はぜんぜんいなかったなぁ。
Flowersでは周りのお客さんと笑いのツボが合わず一人変なところで爆笑していた私だけれど、
この映画ではみんなと笑うポイントが一緒で、なんだか会場と一体化しているようなあったかい気持ちになれました・・・。
そのうちDVDで見ようかなぁと思っていたんですが、京都会館のおかげで劇場で見ることができてよかった!
見ず知らずの、世代もまったく違う(それも多くが親より年上の)人たちと笑いや涙を共有するのって、ホントにいいものです。
映画の主役は、優等生のお姉さん(吉永小百合)と、どうしようもなくダメな弟(笑福亭鶴瓶)。
弟の鉄郎は子供の頃から万引きをした、煙草を吸ったといっては姉に迷惑をかけまくり、大人になっても夢を追い続けて定職には就かず、姪っ子の結婚式で酔って大暴れをしてめちゃくちゃにしてしまい、愛してくれた女の人のことも自分のルーズさのせいで傷つけてしまう・・・。
お茶目で憎めないけれど、どうしようもない弟。
真面目ですぐれた能力をもち、分別があり世の中にちゃんと貢献している、そんな人たちががんばってくれているからこそまわっているこの世の中。
その人たちが多くの人から感謝され、求められるのはもっともなことです。
でも、そんなまっとうな人たちだけで構成された、はみだし者の一人もいない世の中がもしあったとしたら、それはとっても窮屈な世の中だと思います。
きちんと手入れをされ、意外な驚きの一つもない庭園のように、整っているけれど面白みのない世界だと思うんです。
(私はどっちかというとダメな側の人間なので、まっとうな人たちに囲まれるといつもなんとなく申し訳なく、息苦しく感じてしまいます。涙)
ツッコミ役しかいないお笑いコンビが、心を入れ替えたばいきんまんがみんなと仲良く平和に暮らしている「それいけ!アンパンマン」が、藤木君がちっともひきょうでない「ちびまる子ちゃん」が、優等生でひとりでなんでもできるので「ドラえもん、君は未来に帰ってゆっくりしたまえ」というのび太くんが主人公の「ドラえもん」が、果たしておもしろいでしょうか。
まっとうな人々が、正しく健全であろうとするあまりにともすれば見落としてしまいがちなことを、はみだし者はときにユーモアたっぷりに教えてくれるのです。
笑いあり涙ありのとてもいい映画でした。
後半は涙が止まらなくて、何者かが隣からサッとハンカチを差し出してくれたほど。
山田洋次監督の映画って、学校で見せられる映画というイメージがあって(「学校」だけに・・・)あんまり積極的に見ようと思ったことはなかったけれど、おもしろいんだなぁー。
優ちゃんのおかげでこの映画に出会えてよかったです。(蒼井優が出ていたから見に行ったようなものなので。)
台詞とか、雰囲気とか、現代劇とは思えないぐらい昭和のオーラに溢れていたけれど、そんなところがとってもよかったです。
今時の女の子にああいう上品な話し方はなかなか似合わないけれど、優ちゃんが話すと「きちんと育てられた品のある女の子の役なんだなぁ」と自然に思えます。
現代的ではなくても美しい日本語というのは聞いていて本当に心地いいです。
そして吉永小百合さんはほんとうに、品があってきれいだなぁ・・・。
「将来ああいう大人の女の人になりたいな・・・」としみじみつぶやいていたら、即、「ムリ!」と言われましたが・・・。
あ、あと、脇役の商店街のオッチャンたちもかなりいい味出してました。
1つだけいただけなかったのは、小春の結婚相手である医者の青年と、その親族が単なる冷たい人間としてしか描かれていなかったところ。
子供向けの映画というわけではないのだから、仮にそのあとトラブルが待っているとしても小春が結婚相手として選んだ相手だと納得できるだけの魅力を持った人物として描いてほしかったなぁ・・・。
「そもそも何故結婚することにしたの?ほんとに小春が選んだの?」とずっともやもやしてしまいました。
「どこのうちにも変なのが、ひとりはいるもんだよ」みたいな台詞が劇中にあるんですが、
いないんですよね・・・、うちの家系には。おもしろい人はいっぱいいますけど、困ったさんはいない。
ハッ、その変なのってもしかして私なのかも。
そういえば、昨日もおとといも、妹に怪訝そうな目で見られました。笑
(そんな私を反面教師に、妹がしっかり者に育ったのがせめてもの救い。涙)
将来うちの妹が映画監督になってダメな姉を主人公にした「姉」という映画をつくらないことを祈ります・・・。
***
映画のあとは、泣きすぎて失われた塩分と水分を、京都会館近くの58DINNERでがっつり補給。
おいしかったー!
店内がとってもゆったりしていて、なんだかハワイでのんびりしている気分になりました。